「毎年、年末の年賀状作成が重荷になっている…」
「LINEで繋がっている友人には、そろそろ年賀状を辞めたい」
SDGsやペーパーレス化の流れもあり、近年急速に増えている「年賀状じまい(年賀状辞退)」。
しかし、何も言わずに突然辞める(フェードアウトする)のは、相手に「何か失礼なことをしたかな?」と心配させてしまう可能性があります。
円満に翌年から辞めるためには、「今年(2026年用)の年賀状で、来年からは出さない旨を伝える」のが最もスマートな方法です。
この記事では、相手に失礼な印象を与えず、温かく関係を継続するための「年賀状辞退の伝え方」と、上司・親戚・友人など相手別の「そのまま使える文例」をご紹介します。
1. いつ伝える?年賀状を辞める「2つのタイミング」
年賀状辞退を伝えるタイミングは、主に以下の2つです。
① 今年の年賀状に書き添える(基本)
最も一般的な方法です。
2026年の新年の挨拶と共に、「今年を最後にさせていただきます」という旨を書き添えます。
相手も翌年の準備をする前に知ることができるため、最も親切です。
② 寒中見舞いで伝える(出し忘れた場合)
年賀状を出さなかった相手から届いてしまった場合や、松の内(1月7日)を過ぎてしまった場合は、「寒中見舞い(1月8日〜2月3日頃)」としてハガキを出し、そこで辞退の旨を伝えます。
2. 角が立たない「断り文句」作成の3つのポイント
文面を作る際、以下の3点を意識すると相手にネガティブな印象を与えません。
- 「どなた様にも」と強調する
- 「あなただけに出さない」のではなく、「全員に対して辞めることにした」と伝えることで、相手のプライドを傷つけません。
- 今後の連絡手段を記す
- 「今後はLINEやメールで」「SNSで」と明記することで、「縁を切りたいわけではない」という意思表示になります。
- 理由は「時代の流れ」や「年齢」にする
- 「忙しいから」「面倒だから」はNG。「デジタル化に伴い」「高齢になり筆を執るのが難しく」などが角の立たない理由です。
3. 【相手別】そのまま使える「年賀状辞退」の文例集
ここからは、実際にハガキに書く文例をご紹介します。
パターンA:【親戚・知人全般】当たり障りのない定番
誰に送っても失礼にならない、最も標準的な「年賀状じまい」の定型文です。
明けましておめでとうございます
旧年中は多大なるご厚情を賜り 厚く御礼申し上げますさて 私事ではございますが 時代の移り変わりもあり
本年をもちまして どなた様へも年始のご挨拶状を控えさせていただくことに致しました
勝手ではございますが 何卒ご容赦ください今後はメールやSNS等で 近況をお伝えできれば幸いです
皆様のご健康とご多幸を 心よりお祈り申し上げます
パターンB:【ビジネス・上司】丁寧かつ礼儀正しく
仕事関係の場合、「デジタル化(ペーパーレス)」を理由にするとスムーズです。
謹んで新春のお慶びを申し上げます
旧年中は公私にわたり格別のご指導を賜り 誠にありがとうございました誠に恐縮ながら 昨今のデジタル化の時流に鑑み
弊社(私)におきましても 来年よりすべての方への年賀状を控えさせていただくこととなりました今後はメール等にて 変わらぬお付き合いをお願いできればと存じます
本年もご指導ご鞭撻のほど よろしくお願い申し上げます
パターンC:【友人】LINEやSNSへ誘導する
親しい友人の場合、堅苦しい挨拶は抜きにして「これからはLINEでよろしく!」と伝えるのが自然です。
Happy New Year 2026!
昨年はいろいろ遊んでくれてありがとう!実は、年賀状でのやり取りは今年で最後にしようと決めました
来年からはLINEで「あけおめ」を送らせてもらうね!
(IDやQRコードを載せるのもアリ)今年も変わらず仲良くしてね!またご飯行こう!
パターンD:【高齢の方】年齢や健康を理由にする
定年退職後や、高齢になったことを理由にするパターンです。
謹賀新年
旧年中は温かいご交誼をいただき ありがとうございました私共も寄る年波には勝てず 毎年の年賀状の作成が困難になってまいりました
つきましては 誠に勝手ながら 本年をもちまして年始のご挨拶を失礼させていただきたく存じます非礼を深くお詫びいたしますとともに 皆様のご多幸をお祈り申し上げます
長い間 本当にありがとうございました
4. もし来年届いてしまったら?
「辞退宣言」をしたのに、翌年も届いてしまうことはよくあります(相手が住所録の削除を忘れている場合など)。
その場合は、無視しても問題ありません。
律儀に返信すると「やっぱりやり取りを続けたいのかな?」と誤解させてしまいます。
どうしても気になる場合は、寒中見舞いやLINEで「おハガキありがとうございました。
宣言通りこちらからは出せませんが、お元気そうで何よりです」と軽く返信すれば十分です。
まとめ:年賀状を辞めても「縁」は切れない
スマートな年賀状辞退のポイントをまとめます。
- 「今年(2026年用)」のハガキに辞退の旨を書く。
- 「全員に対して辞める」ことを強調する。
- LINEやメールなど、代わりの繋がりを伝える。
年賀状はあくまでコミュニケーションツールの一つです。
無理をして続けるよりも、スパッと辞めてSNSで気軽に連絡を取り合う方が、結果的に密な関係になれることもあります。
今年の年末は「最後の年賀状」を書いて、来年からの年末年始をストレスフリーに過ごしませんか?
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