「毎年の年賀状作成、正直しんどい…」
「SNSで繋がっているのに、紙のハガキを送る意味はあるのかな？」
12月に入ると憂鬱になる、年賀状の準備。
以前は高齢の方が「終活」として行うイメージだった「年賀状じまい」ですが、最近では40代・50代の現役世代でも、ライフスタイルの変化やデジタル化を機に、年賀状をやめる動きが加速しています。
しかし、一番の悩みは「やめたいけど、相手に失礼にならないか心配」ということですよね。
この記事では、40代・50代から始めるスマートな年賀状のやめ方を徹底解説。
相手を不快にさせない「そのまま使える文例（テンプレート）」や、宣言するベストなタイミングをご紹介します。
来年のお正月は、年賀状のプレッシャーから解放されて、ゆっくり過ごしませんか？
1. 40代・50代の「年賀状じまい」は失礼じゃない？
結論から言うと、失礼ではありません。
むしろ、SDGs（ペーパーレス）の観点や、SNSの普及により、若い世代だけでなくビジネスシーンでも「年賀状廃止」は当たり前の流れになりつつあります。
ただし、高齢の方の「終活（年齢的な衰え）」とは違い、40代・50代がやめる場合は「理由付け」と「代替案（LINEなど）」を明確にすることが、角を立てないポイントです。
よくある「やめる理由」
- 時代の変化: デジタル化、ペーパーレス化への移行
- ライフスタイルの変化: 子供の成長、転職、引越し
- 区切り: 40歳、50歳、還暦などの節目
2. いつ伝える？年賀状じまいのベストな「タイミング」
やめ方には大きく分けて2つのパターンがあります。
パターンA：今年の年賀状で「最後」と宣言する（おすすめ）
2026年（午年）の年賀状に、「来年からは失礼させていただきます」と書き添える方法です。
これが最も丁寧で、相手も翌年の準備をする前に名簿から外せるため、親切な方法とされています。
パターンB：寒中見舞いで伝える
年賀状を出さず、相手から届いた後に「寒中見舞い（1月8日〜2月4日頃）」として返信し、そこで終了を伝える方法です。
「うっかり出しそびれた」「急に決めた」という場合に有効ですが、相手は「出してしまったのに」と思う可能性があるため、パターンAの方が好印象です。
3. 【相手別】そのまま使える「年賀状じまい」文例集
ここが一番重要です。
ポイントは、「あなただけ辞めるのではなく、どなた様にも一律で辞める」と強調すること。
これで「私だけ切られた？」という誤解を防げます。
文例①：友人・知人向け（LINEへ誘導）
親しい間柄なら、SNSやLINEへの移行を提案するのがスムーズです。
あけましておめでとうございます
（近況報告）
さて 私事ではございますが 本年をもちまして どなた様とも年賀状による年始のご挨拶を控えさせていただくことにいたしました
今後はLINEやメールにて 変わらぬお付き合いをお願いできれば幸いです
IDはこちらです→（IDやQRコード）
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
文例②：ビジネス・仕事関係向け（時代の変化）
「ペーパーレス」「デジタル化」を理由にすると角が立ちません。
謹んで新春のお慶びを申し上げます
（旧年中の感謝）
誠に勝手ながら 近年のデジタル環境の普及に伴い 来年より全ての方への年賀状によるご挨拶を控えさせていただくこととなりました
今後はメール等にて 変わらぬお付き合いをお願いしたく存じます
略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます
文例③：親戚・恩師向け（高齢の方へ配慮）
スマホを持っていない可能性がある相手には、電話番号を添える等の配慮が必要です。
謹賀新年
（ご無沙汰の挨拶など）
さて 私共も〇〇歳という節目を迎え これを機に毎年の年賀状によるご挨拶を今年限りで失礼させていただくことにいたしました
誠に勝手ではございますが 今後は電話やメールにて近況をお伝えできればと存じます
寒さ厳しき折 くれぐれもご自愛ください
4. 40代・50代ならではの「うまい言い回し」テクニック
「終活」という言葉を使うにはまだ早い世代。
そこで使えるフレーズを紹介します。
- 「ライフスタイルの変化に伴い」
- 一番使いやすい万能フレーズ。
- 「子供が成人したのを機に」
- 家族写真の年賀状を卒業するタイミングで使うと自然です。
- 「還暦（50歳）という節目を迎え」
- 年齢を理由にして、整理を始めたことを伝えます。
- 「SDGsの観点から」
- ビジネスライクな関係や、意識高い系の友人に有効です。
5. 年賀状じまいの「その後」はどうする？
「宣言したけど、翌年に相手から届いてしまった」
「LINEを知らない人とは縁が切れてしまう？」
そんな時の対処法です。
- 翌年届いた場合:
- 無理に返信する必要はありませんが、気になる場合は「寒中見舞い」か「LINE」でお礼を伝えます。「昨年お伝えした通り、年賀状は失礼しておりますが…」と添えればOKです。
- 本当に縁を切りたくない人だけ残す:
- 実は、「年賀状じまい」は全員一律でなくても構いません。
- 「スマホを持っていない恩師」や「年賀状だけのやり取りを楽しんでいる親友」にだけは出し続ける、という「部分じまい」も賢い選択です。
まとめ：人間関係を整理して、新年をスッキリ迎えよう
40代・50代からの年賀状じまいについて解説しました。
- 「今年（2026年）を最後にする」と今回の年賀状で伝えるのがベスト。
- 理由は「デジタル化」や「年齢の節目」にする。
- 「全員一律でやめる」と伝えて、角を立てない。
年賀状をやめることは、縁を切ることではありません。
形式的なやり取りを減らし、本当に大切な人とのコミュニケーション（LINEや会うこと）に時間を使うための前向きなステップです。
今年の年賀状作成を「最後のひと仕事」と決めて、来年からのストレスフリーなお正月を手に入れましょう！
